ヴァルディソーレ / ガイア 2021
¥5,280 税込
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生産者:ヴァルディソーレ
産地:イタリア / ピエモンテ
タイプ:白(橙)
品種:マルヴァジア・ディ・カンディア
香り:熟れた柿、マンゴー、麝香、石のようねミネラル香。非常に華やかで香り高いエキゾチックな表情。
味わい:淡く沁み込むような上品な果実味。タンニンも程よく余韻が優しい非常にエレガントな質感。
9月上旬に手作業で収穫。ステンレスタンクで自然酵母発酵。2週間マセラシオン。7ヶ月間熟成。So2は瓶詰め前に極少量。エミリアでも使用されるアロマティックなマルヴァジアを使用したワイン。
ガイア=大地
生産者情報
ヴァルディソーレは2015年に”ジュゼッペ・アマート”と”キリアキ・カリメリ”の二人が立ち上げた若きワイナリーです。ユネスコ世界遺産に登録されているランゲ、ロエロ、モンフェラートに位置する「コルネリアーノ・ダルバ」という人口2,100人ほどの小さな町のロエロ丘にあります。畑は全てロエロDOCGエリアに位置します。
ジュゼッペ達は元々ワイナリーの家系ではありませんでした。ジュゼッペは料理に魅了されており、料理教室に通うほど食に対する探求心を持っていました。そこで料理とワインのペアリングへの興味が強まりワインを学ぶようになりました。ソムリエ協会認定のソムリエ資格を取得した彼にはさらに強いワインへの情熱と探求心が芽生えました。それは実際に自分でワインを造ることでした。最初の葡萄畑はなんと中古品の販売に特化したオンラインサイトで購入したそうです。耕作放棄されボロボロになった0.5ヘクタールのネッビオーロの畑でした。このボロボロの畑でヴァルディソーレは極少ワイナリーとして産声を上げたのです。
パートナーのキリアキ(ギリシャ出身)は電子関係のエンジニアでしたが、ジュゼッペと同じくワインの世界に好奇心を持ちソムリエの資格を取りました。ヴァルディソーレが立ち上がる直前にジュゼッペと知り合い意気投合しました。
このような経緯から誕生したヴァルディソーレは「伝統的」という言葉とは対極に位置するワイナリーです。彼らはその強い探求心と情熱を持って、世界中の新旧様々な製法を学び、試し、進化をし続けています。ただ一つだけ揺るがない信条があります。「畑からカンティーナまでで、私たちのワインの唯一の原料は葡萄」ということです。言葉の通り彼らのワインには科学的な物は一切使用されない自然な方法を貫いています。
白葡萄をマセラシオンするワインを多く生み出しており、マセラシオンをするためには葡萄は完熟していること、畑での肥料は極力使用しない事を心掛けています。
栽培品種は「マルヴァジア・モスカータ」、「アルネイス」、「モスカート・ビアンコ」、そして「ネッビオーロ」です。聞きなれないマルヴァジア・モスカータはマルヴァジア系列の一つの品種です。アルネイスは昔はネッビオーロと混植して虫よけの役割があったらしく、彼らがネッビオーロだけの畑のつもりでオンライン購入した畑にも植えられていたそうです。彼らはこの偶然をアルネイスからの「挑戦」と捉え、抜くことはせずにワインにすることに決めました。モスカートは短いマセラシオンと8ヶ月間にも及ぶ長期のマセラシオンのワインも醸造しています。ピエモンテのみならずイタリアワインの「王様」と称されるバローロを生み出す黒葡萄品種「ネッビオーロ」はロエロの砂質土壌で育つ繊細な香りと滑らかさを併せ持つ格別なワインを生み出します。ネッビオーロは品種の特性もあり収穫は10月中旬以降と遅摘みになります。
ヴァルディソーレのワインの魅力はピエモンテの高いポテンシャルを備えた土着品種を用いて、大胆な醸造アプローチから生まれるアグレッシブで個性を引き出した味わいだと感じます。白葡萄はアロマティックな品種構成なので香りの強さが際立ち、自然な醸造によるエキス感に満ちています。再生されたネッビオーロは畑の方角や土壌の畑が加わりそれぞれの土壌の特徴によってボトルが分かれています。砂=Amos、太陽=Helios、エネルギー=Energiaが基本的なネッビオーロのワインであり、それぞれの個性が明確に分かれ、共通する妖艶な魅力を放っています。
若く型破りなジュゼッペ達のワインには果てしない可能性が広がっています。ピエモンテという偉大なワイン産地で彼らのような自由なワイン造りがどう進化していくのか非常に楽しみです。これからも思うままにワインを造り続けて欲しいと願っています。
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