gentle folkは優しいに特化したサービスを心がけている鎌倉のナチュラルワイン専門店です。
gentle folkで販売しているワインは、
優しい味わいのワインが多いです。
それは店主が実際にお会いしたことがあり、信頼している生産者・インポーター様の優しさがワインに影響しているのではないか?と思うぐらいです。
優しさは人それぞれ。
ただ、どんなシチュエーションにも合うgentleなワインが多いと思います。
是非gentle folkオンラインをお楽しみください。
優しい人が幸せになりますように。
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ヴァレンティーナ・パッサラクア / フレッチャボンブ ビアンコ 2022
¥3,960
SOLD OUT
生産者:ヴァレンティーナ・パッサラクア 産地:イタリア / プーリア タイプ:白泡 品種:ファランギーナ レモンやグレープフルーツのニュアンス、きれいな果実味、大人のレモンソーダ。 マセなし、モストを添加して、再発酵。SO2は一次発酵後10mg/L添加 生産者情報 ヴァレンティーナ・パッサラックアはプーリア北部のアプリチェーナ近郊にあります。当主のヴァレンティーナさんはもともとロンドンで働いていましたが、2008年、出産を機に地元に戻り、自然とかかわれる仕事をしたいとワインづくりを始めました。 ワイン畑はアドリア海のガルガーノ国立公園の裾野の内陸部に3ヵ所点在し、常に風が吹き、降雨量も少ない乾燥した土地で、ビオ栽培にはとても適した地域です。また、このエリアは大理石の産地でもあり、名前の由来にもなっているCa(カルシウム)が豊富な土壌でもあります。彼女はこの良いワインを造れる環境を利用しない手はないと考えたのです。 また、気温が高く、アルコールが高くなり、重いワインができがちなプーリア、しかし彼女はそこを早めに収穫することにより(8月初旬より)低アルコールで、しかも酸味も残し、フルーティーで軽いタッチの飲みやすいワインを造り出しました。醸造はシンプルで、ナチュラルワインのメソッドに沿っています。 収穫は手摘み、2500Lのプラスティック桶で醸し、手で櫂入れ、その後ステンレスタンクまたはセメント槽にて発酵、熟成。亜硫酸は発酵後に極少量(5.5~13mg/L)添加。栽培は常に吹く風と乾燥のお陰で病害の発生は少なく、草生栽培で、手間をかけない農法でコストダウンを図っています。 畑の標高は150-200m。樹齢5~20年(主力は5年~8年の若木)。 エチケットは、Ca(カルシウムの元素記号)、40.08(カルシウムの原子量)、20(カルシウムの原子番号)を意味しています。
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ヴァレンティーナ・パッサラクア / フレッチャボンブ オレンジ 2022
¥3,960
SOLD OUT
生産者:ヴァレンティーナ・パッサラクア 産地:イタリア / プーリア タイプ:泡 品種:ボンビーノ バナナやマンゴのドライフルーツのニュアンス、今年はややさっぱりとした軽めの果実味です。 マセ数日 モストを添加して、再発酵。SO2は一次発酵後8mg/L添加 生産者情報 ヴァレンティーナ・パッサラックアはプーリア北部のアプリチェーナ近郊にあります。当主のヴァレンティーナさんはもともとロンドンで働いていましたが、2008年、出産を機に地元に戻り、自然とかかわれる仕事をしたいとワインづくりを始めました。 ワイン畑はアドリア海のガルガーノ国立公園の裾野の内陸部に3ヵ所点在し、常に風が吹き、降雨量も少ない乾燥した土地で、ビオ栽培にはとても適した地域です。また、このエリアは大理石の産地でもあり、名前の由来にもなっているCa(カルシウム)が豊富な土壌でもあります。彼女はこの良いワインを造れる環境を利用しない手はないと考えたのです。 また、気温が高く、アルコールが高くなり、重いワインができがちなプーリア、しかし彼女はそこを早めに収穫することにより(8月初旬より)低アルコールで、しかも酸味も残し、フルーティーで軽いタッチの飲みやすいワインを造り出しました。醸造はシンプルで、ナチュラルワインのメソッドに沿っています。 収穫は手摘み、2500Lのプラスティック桶で醸し、手で櫂入れ、その後ステンレスタンクまたはセメント槽にて発酵、熟成。亜硫酸は発酵後に極少量(5.5~13mg/L)添加。栽培は常に吹く風と乾燥のお陰で病害の発生は少なく、草生栽培で、手間をかけない農法でコストダウンを図っています。 畑の標高は150-200m。樹齢5~20年(主力は5年~8年の若木)。 エチケットは、Ca(カルシウムの元素記号)、40.08(カルシウムの原子量)、20(カルシウムの原子番号)を意味しています。
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メイガンマ / ヴィーノビアンコ2021
¥4,180
SOLD OUT
生産者:メイガンマ 産地:イタリア / サルディーニャ タイプ:白発泡 品種:ヌラグス、モスカート、ヴェルメンティーノ、マルヴァジア 2013年~2016年にかけて彼らが植樹した、まだ若い白ブドウをブレンドして醸した今年初リリースのワインです。 醸造は至ってシンプルで、数時間のマセレーションを行いステンレスタンクにて発酵。澱と共にステンレスタンクにて半年間熟成させボトリングを行います。開けたてはフリッツァンテの様にシュワシュワと泡が立ち上がりますが、ガス圧は1気圧以下なので、あくまで表記はヴィーノビアンコとしています。このガスは、完全にアルコール発酵が終わってない状態でボトリングした為に、瓶内で再び発酵が始まり生まれたものです。 香りにはモスカートの華やかな香りを感じ、メイガンマ特有のハーブや野花の香りも良い具合に混じります。非常にクリーミーな気泡は、若々しい果実味をまろやかにし、劇的な飲み心地を演出します。余韻の複雑さは、やはり樹齢が古いワインには到底及びませんが、この軽快で爽やかで柔らかい飲み心地は、このワインにしかない個性です。開栓後は少しずつガスが弱まりますが、微弱ながらプチプチした感覚は、開栓から4~5日経過しても少し残りながら熟成していきます。(インポーター資料)
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メイガンマ / ヴィーノロッソ2021
¥4,180
SOLD OUT
生産者:メイガンマ 産地:イタリア / サルディーニャ タイプ:赤発泡 品種:カンノナウ、ムリステッロ、カリニャーノ ここ10年以内に彼らが植樹した若木から生まれたワインです。開けたても白同様、シュワシュワと優しい泡が立ち上がりますので、念のため開栓の際にはご注意ください。収穫後2週間ほどのマセレーションを行い、ステンレスタンクにて発酵を開始。春まで落ち着かせてボトリングします。こちらも至ってシンプルな醸造です。ボトリングから一年経過した為か、ガスがとても良く溶け込んでおり、ワインとの一体感も非常に素晴らしく感じます。香りはややプリモ寄りで果実香がメインです。セコンドに感じる薬草感はとてもおとなしい印象で、エレガントで優しい口当たりの後半からカリニャーノらしい凝縮した果実感が広がります。飲んだ後の喉の入り口に、心地よい酸が残り、また一口、もう一口と思わず飲み続けてしまう危険なワインです。開栓後は白に比べると、早い段階でガスは消えていきますが、1週間経過してもワインの味わいは崩れるどころか、奥行きが増していきます。末恐ろしい葡萄です。 生産者情報 地中海に浮かぶ島サルディーニャの州都カリアリから東に60kmほど離れた場所にあるヴィッラシミーウスにあるカンティーナです。広大で透き通り青々とした海と、多種多様な果物やハーブが入り混じった森に囲まれた素晴らしい町です。2006年に両親が 持っていた土地を譲り受け、妻バルバラと共に葡萄を植え始めたジュゼッペ。 [一度しかない人生、自分達が本当にやりたいことをやってみよう]と始まった彼らの挑戦でした。彼らの畑は驚くべきことに、海岸から1km以内の位置にある為、ほぼ海抜は0m、そして砂浜から続く砂主体の土地です。こんなところで葡萄が育つのか、、、と思った時、ふとエトナの火山灰土壌を思い出しました。小さな雑草は非常に少なく、でもしっかりと根付いた葡萄樹やハーブ達は、その砂浜の地中深くにあるミネラルにより、しっかりと成熟を遂げているのです。そして海辺であれば、当然湿った風が畑を包み込みそうなものですが、その風もとても軽く、透き通って感じる程に爽やかだったのを覚えています。そんな環境に植えられた葡萄樹達は、さらに自然を共に生きる仲間である、何種類もの自生ハーブやお花たちに囲まれ、畑に生きる昆虫や微生物の助けを借り、多くの対話を繰り返している事が、この土地の個性の大切な要因であると感じます。この自然環境やサイクルを大切に守るために、農薬はや化学肥料、殺虫剤などは一切使用せず、畑に散布するものは、極少量の銅と硫黄のみです。 2010年以降、ワイン醸造を少しずつ開始していきますが、当初から自然酵母での発酵と酸化防止剤の不使用を念頭に醸造をしていました。年々葡萄の樹の成長と共にワインとしての成熟度も素晴らしいものになってきている生産者です。 カリアリではその昔、農作業や酪農で朝早くから働いた人達が、青空の下で美味しいお昼ご飯を食べた後に襲われる眠気、その心地よく何とも幸せな時間の事をMeigammaと言ったそうです。その幸せな時間には、きっと美味しいワインもあった事でしょう。カリアリの美味しい空気と透き通った海の海風、そして大きな自然が育む多種多様な命の繋がりが、彼らのワインの美味しさの根源です。大切にしっかりと彼らのワインを皆さんへお伝えしてしていかなくてはと改めて感じています。(インポーター資料)
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アンゴル・ダミグ / プローニャ 2019
¥3,520
SOLD OUT
生産者:アンゴル・ダミグ 産地:イタリア / エミリア・ロマーニャ タイプ:白・発泡 品種:ピニョレット それほど強くないシュワシュワ感で、心地よい清涼感とフルーティな果実味が楽しめるワインです。梨のようなフルーツ感にほろ苦さや瑞々しさを伴い、複雑で心地よく広がる酸も幅広く伸びていく印象です。 生産者情報 イタリアの中でも、食に対する歴史が特に深いモデナ。そんなモデナの町に生まれ育ったマルコ・ランゾッティ。大学在学中(ワインとは全く関係ない)のアルバイト先が偶然にも地元で名の知れたナチュラルワインと郷土料理の名店でした。超が付くほどの真面目人間であるマルコは、自身の仕事の向上の為に休みを利用し、店で取り扱うワインをより深く勉強すべく、生産者の所へ手伝いに出かけていたそうです。そんな日々を続けていくうちに、いつしか彼の頭の中は、ワインと地元の食文化の事でいっぱいになってしまいました。その後トラットリアでの仕事を続けながら、葡萄農家という新しい夢に向かい進み始めました。そんな若者の挑戦に、トラットリアのオーナーや、地元の農家の先輩方が熱い支援を送り、間借りながらも自らのカンティーナを立ち上げ、2016年、初めてのワインをリリースしました。土地と自然を大切にする事はもちろん、畑では一切、化学肥料や除草剤は使用しません。葡萄も今では地元の農家では栽培されなくなった古代品種をあえて残し育てていく事で、モデナのワイン造りの歴史を含めた伝統を繋げていきたいと考えています。
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ファビオジェア / グリニョスカ 2018/2019
¥6,600
SOLD OUT
生産者:ファビオジェア 産地:イタリア / ピエモンテ タイプ:泡 品種:グリニョリーノ グリニョリーノのみアスティ地区の畑に位置する。収穫は小箱を用いて全て手摘みで行い、除梗する。ダミジャン(ガラスの容器)で4-5か月熟成。残糖15gになったらバトナ―ジュして瓶詰めする。 ノンフィルター、無濾過。SO2無添加。 きれいな酸と果実味の飲み心地良いフリッツァンテ。 生産者情報 ファビオ・ジェアは地質学者として博士号を取得し、大きな企業に勤めていましたが、200種以上のブドウを栽培・研究していた彼の祖父が亡くなると、その農地を守るために企業を退きました。彼がワイン造りを始めたのは2009年。イタリアのピエモンテ地方、バルバレスコのネイヴェ地区とアスティ地区に森を含め約2.5haの畑を所有し、彼ひとりで管理しています。バルバレスコの畑にはネッビオーロ、ドルチェット、バルベーラを、アスティ地区の畑にはグリニョリーノを植え、現在では約17種のワインを多い年で6000~6400本程生産。醸造には440Lと500Lの古樽、ダミジャン(ガラスの甕)と磁器、彼が開発した陶器を用いています。化学肥料・薬剤は使わず、銅と硫黄、エッセンシャルオイル、植物を煮出した液を撒くのみ。収穫は手摘みで行い、エンジンを使う機器は極力使用しません。ブドウの枝をワイヤーに固定する際は、金属やプラスチックではなく柳の蔦を使用しています。彼は植物への理解をとても大切に考えており、ブドウの樹を深く観察することからはじめ、長い時間をかけて作業し、できるだけ樹が自由に生きられることを重視しています。写真家でもあるファビオ。彼のセンスはボトルにも表現されています。ワイナリーの名称La Msòira e'l Rastelを表す鎌とハンマーが描かれたエチケットにはアマルフィの海岸沿いで作られる手すきの紙を使用。エチケットを貼るのも、タグの紐を結びつけるのも、全て手作業で仕上げています。
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コスタ・ディ・ラ / モツ
¥3,850
SOLD OUT
生産者:コスタ・ディ・ラ 産地:イタリア / ヴェネト タイプ:オレンジ泡 品種:モスカートジャッラ・グレラ エルネストの遺作となってしまいましたモスカートとグレラのオレンジ・コルフォンド“MOZ(モツ)”。コスタ・ディ・ラと輸入元の取引が10周年ということで、彼との約束もあり、10周年記念“ぐるぐる”ラベルでリリース。モスカートらしい華やかなアロマ、はどよいボリューム感、アフターにはほろ苦いニュアンスのある辛口。飲み心地も”グルグル”なスタイルです。 生産者情報 コスタディラ(現地の方言で「あの丘」の意)は、エルネスト・カッテルが営む小さな蔵元。1950 年代前半、急勾配斜面に位置する彼らの畑は、プロセッコ生産用のブドウの栽培に最も適した畑であることで知られていたが、地元農民は容易な労働とより良い収入を求めて同畑を手放した為、長期に渡り置き去りにされてしまう。1980 年代後半、その畑はドイツのヒッピー・コミュニティにより買い取られるものの、農作業は行われず、その後再び放置されることとなる。畑の存在を知った当初から彼はその偉大なポテンシャルを感じとり、2006 年に畑を取得、その再生に取り掛かる。長期間放置された為、鬱蒼としたかん木が茂っていたが、ヤギによる除木、その糞による堆肥散布という有機的手法が採られ、その後のブドウ栽培にも自然農法が採用されている。現行ヴィンテージは IGT の白としてリリースされているが、そのスタイルはかつて存在した昔ながらのプロセッコそのものである。コスタ・ディ・ラの造る伝統的プロセッコを模したワインは、国際市場で「パーティ・フィズ」と化した現代のプロセッコとは異なり、瓶内二次発酵方式により造られる。この伝統的方式にて造られたプロセッコは「プロセッコ・コル・フォンド」と呼ばれ、二次発酵を担った酵母(残糖ゼロ)は瓶底に沈殿した状態で留まり、プロセッコに更なるアロマを加える。現在、海抜280m、330m、450m の 3 つの畑かそれぞれワインが生産されており、2012 年からは別区画でレフォスコとメルローを用いた赤の生産も開始している。コスタ・ディ・ラの哲学は、単に自然回帰することではなく、人間の営みと自然の関係を維持しつつ、ワインが不可欠な伝統的食文化に留まることであり、彼等の言う「アルティコルトゥーラ」という言葉に集約される。
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ヴィエンナ・ワイン / マラドーナ 2020
¥4,400
SOLD OUT
生産者:ヴィエンナ・ワイン 産地:イタリア / ロンバルディア タイプ:白・発泡 品種:マルヴァジア・ディ・カンディア 50%・コルテーゼ 50% 瓶内一次発酵のフリッツァンテ。フィルター無し。 マルヴァジア由来の香りはベルベットのよう。口当たりはとてもエレガントで持続性があり、トロピカルフルーツの香りが漂う。 生産者情報 1982年、ウベルト・フィオーリはロンバルディア州のオルトレポ・パヴェーゼ西部にあるトラッツァ・コステ近くにワイナリーと隣接する土地を購入。この地の伝統を受け継ぐブドウで、自家用のワインを造っていた。2015年に彼の息子アレッサンドロとフェデリコが引継ぎ、大きな情熱を以って販売に向けたワインの醸造を開始。何よりも、自然のリズムと調和した健全な農業を行うことで自分たちが住む土地を尊重している。こうして情熱と実験に満ちたVNAの冒険が始まった。 彼らはこの土地を最新の土壌モニタリング技術を用いて地図化しており、平方メートル単位でどんな作業をすべきなのかを把握している。畑では天然由来のものしか使用しない。薬剤師でもあるフェデリコはハーブを多用し病害などに対応する。許される唯一の添加物は、瓶詰め時にワインを保護するための二酸化硫黄(亜硫酸塩)を1リットルあたり数ミリグラム添加するのみ。 畑の土質は沖積層土壌で表土は砂と砂岩、下層土は粘土質のローム。深さがあり、平均的に透水性がある。肥沃度は中程度で、石灰質ではなく中性とアルカリ性のpHを持っていることが特徴。区画ごとに異なる性質を持つ。 最も長寿なブドウは樹齢50年以上の畑で、現在はクロアティーナ、ウーヴァ・ラーラ、リースリング・イタリコの3つの品種が栽培されている。ほかにコルテーゼ、バルベーラ、フレイザといった隣接するピエモンテ由来の品種、シャルドネ、ピノ・ネロ、シラー、メルローといった国際品種の畑もある。剪定は、植物の樹液の流れを尊重し、ブドウの樹がその性質に応じて自己表現できるように行っている。 フェデリコ曰く“私たちは、最高のイノベーションとは結局のところ、伝統を尊重することだと固く信じています。ローマ時代にはすでにヴィティス・ヴィニフェラが私たちの地域で栽培されており、この歴史と伝統はワイン生産に特に適した地域であることを物語っています。
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コスタ・ディ・ラ / 330slm
¥3,850
SOLD OUT
生産者:コスタ・ディ・ラ 産地:イタリア / ヴェネト タイプ:オレンジ泡 品種:グレラ エレガントなミネラルのノート、フルーティーな味わいで、きめ細やかな泡立ち。前菜に限らず、魚介類や白身魚とマッチする味わい。キュヴェ名の"330slm"は、海抜250~3300mに畑が位置することから命名。 生産者情報 コスタディラ(現地の方言で「あの丘」の意)は、エルネスト・カッテルが営む小さな蔵元。1950 年代前半、急勾配斜面に位置する彼らの畑は、プロセッコ生産用のブドウの栽培に最も適した畑であることで知られていたが、地元農民は容易な労働とより良い収入を求めて同畑を手放した為、長期に渡り置き去りにされてしまう。1980 年代後半、その畑はドイツのヒッピー・コミュニティにより買い取られるものの、農作業は行われず、その後再び放置されることとなる。畑の存在を知った当初から彼はその偉大なポテンシャルを感じとり、2006 年に畑を取得、その再生に取り掛かる。長期間放置された為、鬱蒼としたかん木が茂っていたが、ヤギによる除木、その糞による堆肥散布という有機的手法が採られ、その後のブドウ栽培にも自然農法が採用されている。現行ヴィンテージは IGT の白としてリリースされているが、そのスタイルはかつて存在した昔ながらのプロセッコそのものである。コスタ・ディ・ラの造る伝統的プロセッコを模したワインは、国際市場で「パーティ・フィズ」と化した現代のプロセッコとは異なり、瓶内二次発酵方式により造られる。この伝統的方式にて造られたプロセッコは「プロセッコ・コル・フォンド」と呼ばれ、二次発酵を担った酵母(残糖ゼロ)は瓶底に沈殿した状態で留まり、プロセッコに更なるアロマを加える。現在、海抜280m、330m、450m の 3 つの畑かそれぞれワインが生産されており、2012 年からは別区画でレフォスコとメルローを用いた赤の生産も開始している。コスタ・ディ・ラの哲学は、単に自然回帰することではなく、人間の営みと自然の関係を維持しつつ、ワインが不可欠な伝統的食文化に留まることであり、彼等の言う「アルティコルトゥーラ」という言葉に集約される。